「近代和声学」が国会図書館デジタルで読めるようになって感動です
2022年5月より、国会図書館の「個人向けデジタル化資料送信サービス」が始まりました。絶版になった書籍など、デジタル化されている膨大な資料を自宅にいながら読むことができるようになったというわけです。 これらの資料は、これまでも「図書館送信」...
2022年5月より、国会図書館の「個人向けデジタル化資料送信サービス」が始まりました。絶版になった書籍など、デジタル化されている膨大な資料を自宅にいながら読むことができるようになったというわけです。 これらの資料は、これまでも「図書館送信」...
オーケストラ曲を作るときは、だいたいピアノを使ってスケッチすることになりますが、ピアノで鳴らした時は爽やかな響きだと思っても、いざオーケストラ音源で打ち込みしてみたら、なんだか暑苦しくなってしまうと感じることが多くて、イメージ通りにいかず結...
先日、ソフトサンプラーKONTAKTで十二音音楽を簡単に演奏できるスクリプトを公開しましたが、そもそも「十二音技法とは何か」の説明がないのは不親切ですから、拙いながらも概要を私なりにまとめたいと思います。 十二音技法とは、1オクターブにある...
1オクターブ内にある12の音をなるべく均等に使うことで、調性音楽にはない響きを作り出すのが「十二音技法」です。適当に鍵盤を弾くだけで十二音音楽が鳴らせるスクリプトをKONTAKTで作ってみました。DTMでKONTAKTを使う方(多分体験版で...
ブラームスというと、いかにもドイツ的な作曲家でオーケストレーションもかっちりとした構成のイメージです。ところが、弦楽器の細かい分散和音による「ぼかし」のテクニックが面白く、その後の作曲家にも少なからずインスピレーションを与えていると思います...
スコアを読む際に一番の障壁となる、移調楽器の扱いを1ページにまとめました。オケスコアを念頭に置いていますが、一応吹奏楽の方のためにサックス系も用意しました。同時に、言語によって楽器名がわかりにくい場面がありますので、一緒に整理してみます。 ...
「教会旋法」は、簡単に言うと中世の教会音楽のベースとなっていた旋法です。現在、教会旋法というと以下の7つのスケールのことを指します。 長調・短調の考えが確立されてくると、教会旋法は実際の作曲でほとんど用いられなくなりました(対位法の勉強など...
オリヴィエ・メシアンは20世紀の芸術音楽の旗振り役として大きな功績を残しましたが、大変ありがたいのは自著の中でその作曲のテクニックを惜しみなく披露してくれたということです。 著書の「音楽言語の技法」(細野孝興訳)の中には、メシアン初期の作曲...
19世紀末~20世紀初頭は、様々な作曲家が新しい響きを模索していた時期ですが、その中でもモーリス・ラヴェルの音楽は大変親しみやすく、古典的な骨組みをベースとしながらも独創的な彩りや巧妙な仕掛けが曲の随所に盛り込まれています。 一言で言うと、...
作曲や楽器の練習などに疲れたとき、ふと偉大な作品のスコアをぼんやりと眺めてみると、面白い発見がありますよね。J.S.バッハの作品は旋律線が美しく、楽譜の音の並びを見ただけでもその造形美が伝わってきます。 バッハの時代から数百年経て、現在の音...
最近のオーケストラ音源のデモ曲ではよく、シンセのアルペジエイターで鳴らしたように同一音型がずっと続くような楽曲を見かけます。 事実、Spitfireの音源は、確かにOstinatumというアルペジエイター的なものを搭載していて、BGMなどを...
ジャズの歴史について書かれた文章を読む際、よく「ビル・エヴァンスはドビュッシーを研究し……」というような記述を見つけることがありますが、実際にジャズとドビュッシーにどういうつながりがあるか言及されたものをほとんど見たことがありません。そこで...