花こう岩は火山岩、深成岩どっち?語呂合わせとまとめを紹介
中学校理科で学習する岩石について、特にマグマが冷えてできる「火成岩」についてていねいに、まとめ図表を作ってみました。タイトルの答え、花こう岩は深成岩に分類されるのですが、語呂合わせも紹介していますので合わせてご覧下さい。
岩石のまとめ
中学校では、「堆積(たいせき)岩」と「火成岩」という2種類の岩石について学習することになります。この2つの説明は教科書のページが離れているため、一緒に並べて比べてみると整理しやすいと思います。
まず「堆積岩」は名前の通り「堆積」によってできるものです。岩石のかけら等が積み重なり、その重みでギュッと押しつぶされるイメージですが、この他に堆積物から染み出る化学的な成分によって固まっていくという現象もあるようです。
れき岩・砂岩・泥岩は、風化や浸食、つまり大気や水のパワーにより細かく砕けた岩石のかけらが元になっていますが、粒のサイズ(大・中・小)によって呼び方が分けられます。「れき」は「がれき」の「れき」と同じ字で大きな粒。泥は、砂よりさらに細かい粒が集まってドロドロしているわけですね。
一方で「火成岩」はマグマが冷え固まったもので、その固まり方によって火山岩・深成岩の2種類に分かれます。言葉がわかりにくいので注意!火成岩の1種として火山岩があるので、反対に覚えないよう気をつけましょう。
火山岩と深成岩
2種類の火成岩について、違いを見てみましょう。
まず火山岩の1種「安山岩」の写真をご覧下さい。
火山岩は、ごく小さな粒の集まりである「石基」の中に、大きめの結晶の「斑晶」が点在する「斑状(はんじょう)組織」で成り立っています。石基と斑晶(はんしょう)は、上の図表の通りチョコチップアイスでイメージするとわかりやすいと思います。
そしてこちらは、深成岩の「花こう岩」の写真です。
深成岩は、火山の奥深くで長期熟成(?)されただけあって、ごま塩のように粒が揃ったきれいな印象を受けると思います。 等粒状(とうりゅうじょう)組織と言います。
画像の引用元:
CC BY-SA 2.5 es, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1734934
CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6726256
火成岩をゴロ合わせで覚える
試験では、代表的な火成岩の種類を1通り覚えておく必要があります。これはゴロ合わせで乗り切ってしまいましょう。ズバリ「かりあげの新幹線速い」です(意味は深く考えないで下さい……)。
ゴロ自体は、「りかちゃんのサブノート」のサイトから拝借しました。名前を覚えるだけでなく、岩石の色合いについて下のような図表で出題されることもよくあり注意です。
色の見た目は、岩石に含まれる無色鉱物・有色鉱物のうち、有色鉱物の割合が多くなるにつれて黒っぽくなります。図で言うと右側ほど(玄武岩やはんれい岩)黒い色となります。
鉱物の種類について
無色鉱物は、無色~白色。上の写真は「セキエイ」です。無色鉱物には
- セキエイ
- チョウ石
があります。セキエイの中で特に透明なものが「水晶」と呼ばれます。
有色鉱物は、濃い色を持ちます。上の写真は「クロウンモ」で、うすくはがれやすい鉱物です。有色鉱物には
- クロウンモ
- カクセン石
- キ石
- カンラン石
があります。カンラン石で緑色のきれいなものは宝石の「ペリドット」になります。
画像の引用元:Didier Descouens – CC BY-SA 4.0,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7899984
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9065051