【全曲解説・後編】 ベートーヴェン ピアノソナタの難易度ランクを独自検証
ベートーヴェンのピアノソナタの難易度を独自検討して表にまとめ、全曲の解説もつけてみました。前編では難しい方から順に20曲分ご紹介しましたので、こちらの記事で残りの12曲を取り上げたいと思います。全音等の「ソナタアルバム」への収録曲も多く、ピ...
ベートーヴェンのピアノソナタの難易度を独自検討して表にまとめ、全曲の解説もつけてみました。前編では難しい方から順に20曲分ご紹介しましたので、こちらの記事で残りの12曲を取り上げたいと思います。全音等の「ソナタアルバム」への収録曲も多く、ピ...
本ブログでピアノ協奏曲の難易度ランクの記事を作成したところ、現在1番のアクセス数となっております。調子に乗って、ベートーヴェンのピアノソナタの難易度も独自に検討してみることとし、全曲解説を載せました。解説は難しい曲の方があれこれ書きやすいの...
Embertoneのヴァイオリン音源、Joshua Bell Violinの廉価版であるEssentialを、フル版にアップグレードしました。手順は次の通りです。 Embertoneのメールフォームから、英語で問い合わせ 返信で、Essen...
Pianoteqはサンプルベースのピアノ音源に比べ、鍵盤やペダルの挙動が本物のピアノに近いということで、作曲用途のみならずピアノ練習用でもよく用いられているようです。 そのためか、スタンドアロン版は演奏の録音機能がついていて、わざわざDAW...
オリヴィエ・メシアンは20世紀の芸術音楽の旗振り役として大きな功績を残しましたが、大変ありがたいのは自著の中でその作曲のテクニックを惜しみなく披露してくれたということです。 著書の「音楽言語の技法」(細野孝興訳)の中には、メシアン初期の作曲...
19世紀末~20世紀初頭は、様々な作曲家が新しい響きを模索していた時期ですが、その中でもモーリス・ラヴェルの音楽は大変親しみやすく、古典的な骨組みをベースとしながらも独創的な彩りや巧妙な仕掛けが曲の随所に盛り込まれています。 一言で言うと、...
作曲や楽器の練習などに疲れたとき、ふと偉大な作品のスコアをぼんやりと眺めてみると、面白い発見がありますよね。J.S.バッハの作品は旋律線が美しく、楽譜の音の並びを見ただけでもその造形美が伝わってきます。 バッハの時代から数百年経て、現在の音...
最近のオーケストラ音源のデモ曲ではよく、シンセのアルペジエイターで鳴らしたように同一音型がずっと続くような楽曲を見かけます。 事実、Spitfireの音源は、確かにOstinatumというアルペジエイター的なものを搭載していて、BGMなどを...
ジャズの歴史について書かれた文章を読む際、よく「ビル・エヴァンスはドビュッシーを研究し……」というような記述を見つけることがありますが、実際にジャズとドビュッシーにどういうつながりがあるか言及されたものをほとんど見たことがありません。そこで...
ラヴェルの組曲「クープランの墓」でもひときわ華やかで楽しげな楽曲の「リゴードン」。管弦楽曲版はオーケストレーションの妙技が光るこの曲をラストに持ってきています。 和声の不思議感、面白さに役立っているのが「平行和音」。和音を調性に関係なく、ク...
ピアノを練習していれば誰でも憧れる鍵盤の巨人、ラフマニノフの楽曲ですが、ピアノの練習過程でその楽曲に触れる機会は(後述のOp.3-2を除いて)意外に多くないと思います。 特に昔ながらの教則本で教えているピアノ教室だと、取り扱う曲はバロックや...
トップの譜面はラヴェルのピアノ三重奏、4楽章冒頭のヴァイオリンパートです。4本の弦すべてでフラジオレットを鳴らすという、一流プレイヤーも青ざめるような難技巧を要求しています。 倍音を響かせることで柔らかくて澄んだ音を鳴らす「フラジオレット奏...