今更ですが、KONTAKTのロード時間を速くする2つの方法

6月はNative Instrumentsのアップグレードセール時期ということで、ようやくKONTAKTを最新版にすることができました。サンプルのロード時間を短縮する方法については散々語られていると思いますが、私も思い切り基本的なところでどハマりしてしまいましたので、この機会に再確認してみます。

  • Batch re-save機能を使う。
  • 特にWindowsで、アンチウイルスの監視除外設定を見直す。

特に下は、最近Windowsに移行した私にとって盲点だったので強調しておきます。8Dio Adagioのロードが分単位でかかって使用を断念しようかと思っていたところ、劇的に改善されました。

どう速くなるか

KONTAKTでパッチを読み込むと、次の3段階で待つことになると思います。

  • 画面全体が固まり、操作不能になる(A)
  • 小窓とロード状況のインジケーターが表示される(B)
  • UIが現れて操作可能になるが、ロードが完全に終わるまで一部の音は鳴らない(C)
KONTAKTのロード

Batch re-saveを行った場合

画面右上、フロッピーのアイコンから現れるメニューの中にBatch re-saveの項目があります。「ファイルがいっぺんに書き換わってしまうから気をつけてね」といった感じの警告が出てきます。おそらく元のパッチはzipにまとめるなどバックアップを取っておいた方がよいと思います。

この手順をやっておくと上記Bの時間が短縮されました。主にKONTAKT Player対応のライブラリで効果があります。

アンチウイルスの監視除外設定を見直すと

上記のほか、例えばWindows 10の場合、下記の方法でKONTAKTライブラリの保存されているフォルダをウイルススキャンの対象外に指定すれば、ロード時間の改善が見込めます。先ほどの8Dio Adagioの例ですが、これを行う前はAの段階でパッチ1つにつき1分ほど待たされていたのが(一見ハングアップしたように見えるのでびっくりします)、数秒までに縮めることができました。

Windows セキュリティに除外を追加する

MacでexFATを使っている場合は、かなりロードが遅くなる?

私は現在DTM目的でMacを使っていないのですが、以前にmacOS Sierra環境のKONTAKT5でexFAT形式のドライブから音源を読み込んだところ、Cの段階で異様にロードが遅くなってしまう現象がありました。HFS+でフォーマットし直したらあっけなく改善されましたが、もともとVienna InstrumentsやEastWest PLAYなど他のプラグインでは大丈夫だったのでKONTAKT特有の現象でした。

私の環境だけの可能性も十分にありますので、こちらは参考程度にどうぞ。