序奏、マーチおよびワルツ

2020~2021年にかけて作曲したオーケストラ作品の紹介ページを今更ながら作成しました。序奏、マーチ(2:27~)、ワルツ(5:29~)の構成からなる3管編成のバーチャル・オーケストラ作品です。

各曲が途切れずにつながっていくため、演奏時間は全体で9分と長めになりました。リズミカルかつ曲想の変化を豊かにしたつもりですので、お暇なときにでもノンストップで最後まで聞いていただければ嬉しいです。

今作より、多調的で不協和な和音の響きを少しずつ取り入れています。こういう一見きれいではないグチャっと潰れたような雰囲気の和音を使うのは大変勇気のいる試みでしたが、ちょっと浮世離れした雰囲気を醸し出すのに一役買っていると思います。

4度・5度の平行音程もあちこちに登場しますが、そのおかげでほんのり中華風というかオリエンタルな雰囲気になっていますが、いかがでしょうか。

オーケストレーションの際は、バスの線を積極的に動かすことを意識するようにしました。コロナ禍で外出もままならない時期の作曲でしたが、明るく華やかな雰囲気の曲を書くのは久しぶりでしたので、結構楽しんで作業していたように記憶しています。

使用音源

サウンドの基本となる使用音源は次の通りです。

  • [STRINGS] Cinematic Studio Strings
  • [WOODWINDS] Spitfire Symphonic Woodwinds / Berlin Woodwinds
  • [BRASS] Spitfire Symphonic Brass
  • [PERCUSSION/HARP] Spitfire Percussion/Harp

この他、マーチ部分でわずかに聞こえる弦楽器のソロにEmotional Violinを使うなど、他のライブラリーで補っている部分もあります。

この曲を作曲した頃はCinematic Woodwindsが発売されていなかったので、木管楽器のライブラリーをどうしようか本当に困っていた時期でした。結局、レガートの流暢さを犠牲にしながらもサウンドの臨場感がリッチなSpitfire Symphonicシリーズをメインに使っています。