Dorico 4が出たらしい

譜面作成ソフトというと、FinaleとSibeliusが2大巨頭という感じですが、SteinbergのDoricoもなかなかいいんです!浄書よりも作曲メインの方にオススメしたいです。

私の曲作りでは、かれこれ1年半ほどDoricoをフル活用しています(例えば、クラリネット三重奏の譜面などご覧ください)。その前はFinale使いでしたが、Finaleはプレイバック中に楽譜をスクロールすることができないなど、曲のスケッチ段階でストレスに感じる挙動が多かったため、Doricoにクロスグレードしてからはそういった現象に悩まされることはなく快適に使っております。

そして2022年1月にいよいよバージョン4が出たということです。新機能の目玉は……と言いたいところですが、あまりメジャーバージョンアップにふさわしい内容は見当たらず、細々とした改善が多いようです。ただしMacユーザーなら、Apple Siliconへ完全対応したことはかなりの朗報だと思います。

新機能で良さそうだと思ったのは、スクリーンキーボードが搭載されたことで、タッチパネルの使えるWindows機で威力を発揮しそうです。Windowsなら自分の好きな音源で曲が作れるので、こたつに寝転がりながらタッチパネルで壮大なオーケストラ音源を鳴らす……ということもできるはず。

それから、認証方法がガラリと変わりました。これまではマシン1台までの認証か、ドングルにライセンスを入れるかの二択だったのですが、今回からマシン認証のみになり、3台までのインストールが可能になったとのことです。

ということでドングル認証はできなくなりました。SteinbergはeLicenserのドングルを廃止するという予告を出しており、これがその第1弾ということになるでしょうか。ドングルレス化の本丸はおそらくCubaseだと思いますが、これは2022年春になると予告されています。

eLicenserを採用しているもう一つの大きな会社、VSLもドングルレス(iLok Cloud)の流れになるようですが、2021年の春にアナウンスがあって以来さっぱり続報を聞きません。新認証方式になったら音源を全部インストールし直さなければいけないという話もあるようです。

バージョン3.5からのアップデート価格は¥10,890です。インストール可能台数が増えて、サブマシンのノートPCでも作業ができます。さらに現在真冬でこたつから出にくいシーズンです。こたつで快適にタッチで音楽制作……そのためだけの1万円の出費は、決して悪い話ではないかも?もうちょっと検討してみたいと思います。